プロジェクト事例
Kyoto Residence
京都邸宅 — 静けさに満ちた坪庭
SCROLL
この案件は、京都市内に残る築八十年の町家に暮らすご家族からのご依頼で始まりました。玄関脇に設けられた小さな坪庭には、長い年月をかけて育った苔が一面に広がっており、施主様の最も大切にしたいご要望は「この苔を一切傷つけずに、夜も庭の気配を感じられるようにしてほしい」というものでした。
配線工事はもとより、地面を深く掘り起こす作業も苔にとって大きな負担となります。私たちは現地調査を重ね、苔の根が浅い場所を選びながら、Yoi no Akari の小型パスライトを飛び石の際に点々と配置。土に差し込むだけの設置方法により、既存の庭の姿を一切変えることなく、足元にやわらかな輪郭を与えることができました。
玄関に近い一角には、Tsukiakari の石灯籠を一基だけ据えました。数を絞ることで庭全体の静けさを損なわず、来客を迎える最初の一灯として、控えめながら確かな存在感を放っています。竣工後、施主様からは「苔の呼吸を止めずに、庭がもう一つの表情を得た」というお言葉をいただきました。
現場の様子
Gallery